庭・外構から始めるエコロジー
自宅からエコの風を…
自然に親しみたいからと人々が詰めかけることで、傷つき、失われてしまう自然があります。自然を身近に感じて暮らしたい…と切望しての庭づくり・外構づくりが、かえって自然破壊に繋がるとしたら、こんな悲劇はないでしょう。
人類は産業革命以降、「文明」発展の名のもとに、緑や自然を破壊し、身の回りの生活環境から駆逐してきました。気がつけば、森林も山里の文化も衰退し、都市はヒートアイランド化が進み、エアコンを我慢しようにも窓を開ければ耐え難い熱気が吹き込む過酷な環境へ。地球の自然は、昔では考えられないほど変貌し、今や人類に牙をむくほどになってしまいました。
もはや、かつてのように四季の移ろいを身近に感じ、自然の恵みに感謝しながら暮す日々を、取り戻すことはできないのでしょうか?いいえ、今からでも遅くはないはずです。昨今、緑の果たす役割の重要性に気付き、自然との共生を真剣に模索する人が増えてきました。
庭づくりにおいても、単純に、住まう立場からの楽しみや快適を追求するだけでなく、地域の美観や景観形成からも、そして、生態系を通して環境問題、人間関係まで、さまざまな要素をトータルに考える人が増えてきています。
庭は自然とつながっています。たとえ小さなスペースであっても、自宅の庭から変え始めることが、よい変化を運んでくる、風起こしになるはずです。
素材選びから始める環境保全
ただ「庭・外構からエコ」というと、「庭を緑でいっぱいにすればいい」「もっと家族が庭で愉しめるようにしよう」とだけ考えがちです。確かに、花や木を沢山植えることは大切ですし、庭に親しむことも必要です。
でも、水遣りの水はどうしましょう? 庭に親しむために設けたウッドデッキが環境破壊につながっているとしたら!? …など、エクステリアづくりを始めるにあたっては、ぜひ、「環境に優しいお手入れ」や「どんな素材を選ぶか」も考えてほしいのです。
たとえば遊庭風流では自然へのやさしさを考えて、次のようなアイデア商品やエコ素材をご提案しています。
地震など、災害発生時の断水対策・防災グッズの一つとして注目されている【雨水タンク(雨水貯留槽)】は、草木への水遣り用としてもぜひ取り入れていただきたいアイテムです。
水道水と異なり、雨水は塩素が含まれていないため、庭木や家庭菜園への散水に最適。雨水を貯めて雑用水として利用すれば、水道代の節約にもなります。
さらに近年増えている、「都市型洪水」の軽減手段としても、雨水タンクの設置は推奨されており、多くの自治体が、雨水タンク設置補助金(助成金)制度を実施しています。
住まう人と庭をつなぐアイテムの代表ウッドデッキ。しかし、福岡県の高温多湿な気候下では、しっかりとメンテナンスしたとしても、またウッドデッキに最適なレッドシダー等であったとしても、わずか3年~5年で腐ってしまいます。
せっかくつくっても、このような短いサイクルで作りかえていく…というのは資源の無駄遣いのようで気が引けるものです。
また、ウッドデッキの素材として人気の硬木(ウリン、バツなど)は、育成期間が長いため植樹に向いていません。このため現在日本に流通している硬木は自然に生えている木を倒木しています。インドネシアやマレーシアのジャングルが破壊されているのです。
ご自宅で使っているウッドデッキが、環境破壊に手を貸しているとしたら、あなたは平気ですか?
マクセラムデッキで使用している木は全て植樹を利用しています。熱帯雨林破壊にSTOPをかけるウッドデッキとして遊庭風流は、マクセラムデッキの使用をおススメしています。
環境保全のための3Rをご存知ですか?
遊庭風流はReuse(リユース)の一環として、古窯レンガの使用促進にも力を入れています。
古窯レンガとは鉄鉱石から鉄をつくる溶鉱炉をはじめとする工業炉に使われている使用済みの耐火レンガのこと。
なんと2000℃もの超高温から溶鉱炉を守るため、内側に使われているのがこれらのレンガです。
その強さは感動物ですが、さらに溶鉱炉の場所によって異なる多彩な色と形は、なんとも言えない趣深さがある上に、どれも1つして同じ物がありません。
長い間、熱い溶鉱炉で働いてきたレンガなのですからゆっくり休んでほしい。 ゆっくりと休んでいるこんな姿だからこそ、私たちの心をホッとさせてくれるのかもしれません。
門、アプローチ、土留め、車庫・・・・使い方は自由自在。 アンティークなレンガが、私たちのガーデンデザインで再度生まれ変わります